(LEDの影響) イチゴの観察 
                                                   

生育過程や集荷場所、市場、お店などで、LED照明を浴びた苺がそれによってどのような影響を受けているのか。LEDの光を浴びていない苺との違いを観察してみました。

@ LED照明を浴びていない苺1パックを、2グループに分けて(8コずつ)別々の部屋に置き、蛍光灯とLED照明を、それぞれの苺に毎日5時間ずつ当ててみた変化の様子
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
使用した苺は、従来の蛍光灯のスーパーで購入したもので、調べられる範囲で、生育過程及び集荷場所でのLED照明の使用もないと確認できたものです。

  
LEDの光を浴びていない苺。同じパックの中で痛みのない苺を選び、てきとうに8コずつお皿に並べた。左をA、右をBとする。

A・蛍光灯                      BLED
   
ABの苺を別々の部屋に置いて、毎日17時〜22時の5時間だけAには蛍光灯、BにはLED照明を当て、あとはそれぞれの部屋の直射日光の当たらない風通しの良い場所に置いておいた。(5/30スタート)



<2日目夕方 (5/31)



Bの真ん中の苺が崩れて汁が出てきた。触るとブヨブヨして溶けているよう。お皿の中心の苺が、LEDの光を一番強く受けていたためと思われる。Aの苺は変わりがない。(5時間光を浴びた段階)



<3日目朝 (6/1)
B・LED  (取り除いた苺)
.
Bの苺さらに2つが、崩れて汁が出てきていた(一つにはカビが生えている)ので取り除く。

<3日目夕方> (6/1)


 (取り除いた苺)
Bの苺は、さらに一つが崩れて、汁が出てきている。触るとブヨブヨして、やはり溶けてきているようだ。→(取り除く) Aの苺は、まだカビが生えることもなく、しっかりとしている。



<4日目朝> (6/2)
A・蛍光灯

Aの苺1つにはじめてカビが生えた。→(取り除く) しかし、あとの苺は少し色が変わってきているが、崩れて溶けてきた苺は一つもなく、しっかりしている。

B・LED

Bの苺は、さらに一つの苺が崩れて汁が出てきた。指で触れるだけで、ぐしゃっと潰れてしまう。溶けている。→(取り除く)




<5日目朝 (6/3)
A・蛍光灯                       B・LED
 
Aの苺1つに青カビが生えた。Bの苺にもカビが生えたが、Aの苺のカビとは種類が違うようだ。


<5日目夕方 (6/3)
A・蛍光灯                      B・LED

Bはさらに一つの苺にカビが生え、ほとんど全てがとても早いペースで傷んでしまった。Aは、崩れて溶ける苺はなく、少しずつ痛みが進んでいる。自然な形で変化していく蛍光灯の光のAの苺と、不自然に変化していくLEDの光のBの苺の違いが、はっきりとわかる。




A LED照明を浴びていた苺と、浴びていない苺でイチゴ酵母 (水に苺と少量の砂糖を入れて発酵させ、その液をパン作りのイーストとして使うもの) を作った様子
従来の蛍光灯のスーパーで買った、LED照明を浴びていない苺。
LED照明のスーパーの店頭に一日並んでいた苺。
<2日目>
   
観察を始めて1日経った様子。左、右ともに表面に少し泡が出てきた。

<3日目
左:蛍光灯                       右:LED
   
   
左は、盛んに泡が出て、発酵が進んでいる。右は、多少泡が出てきているが、表面に白っぽい透明の膜ができて混ぜてもすぐまた膜ができてしまう。

<5日目>  
左:蛍光灯                       右:LED
   
左は、発酵が落ち着いてきたが、まだプクプクと泡が出てきて発酵が進んでいる。 右は、泡が出なくなり、白い膜が固まり、カビが生えてきている。もう混ぜられない。


<6日目>
左:蛍光灯                        右:LED
    
    
左は酵母ができた様子で、酵母液は透明感がある。 右は、一面に白いカビ。それぞれの苺を取り出してみると、LEDを浴びていた苺は形が崩れてドロドロになっている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
使用した苺は、栃木県産の「とちおとめ」。お店で購入した日に観察をスタート。水は家の浄水器を通したもの、砂糖は家にあったてんさい糖を使用。
LED照明を浴びていない苺は、調べられる範囲で、流通過程及び生産農家さんのハウスでのLED使用もないことを確認したもの。LED照明の店頭に1日並んでいた苺については、流通過程、及び生産農家さんのLED状況は不明。







@の観察では、LEDの光を浴びた苺が次々と溶けるように崩れていく不自然な様子が観察されました。それまでLEDの光を浴びていない新鮮な苺が、短時間LEDの光を浴びただけで痛み方が早まり、変質してしまっている様子が、ゆっくりと自然な形で変化していく蛍光灯の苺と比べてはっきりとわかりました。Aの観察では、LED照明を店頭で一日浴びていた苺は、お店で購入した時点では、痛みもなくよく熟して美味しそうな苺でしたが、本来の発酵がされず(泡がほとんど出てくることなく)、腐敗してやはり@の苺と同じように、苺の形も溶けて崩れてしまいました。お店に並んでいた時の見た目では全くわからなかったLEDによる影響が、微生物が力をなくし変質してしまっている状態として、形に現れて観察されました。 (2016年6月3日)

  

   全国のLEDの影響    LEDについてのリンク